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2006年12月26日 (火)

天使のかかと

(カテゴリー:正確にはDVDですが)
先日借りてきたオムニバスドラマ『femal』の感想を少し。
といってもお目当ては『天使のかかと』(西川美和監督・出演大塚寧々)。
ガールフレンドのお母さんに恋をしてしまう小学生の男の子の話なのですが、そのお母さんを思い出しながら、自分の家のお母さんの後姿を見ている画面の映像がうまいなぁ。これは女の目線です。でも、か、だから、か、映像を見ただけで男の子の気持ちが伝わってくる。

本屋で見つけてしまったので、原作にあたる新潮文庫『female』も読んでみました。
『天使のかかと』の終わり方が、なんだか物語の途中のような気がして、小説ではどうなっているのかを知りたくて。
どちらも男の子の目線が中心に置かれている。ドラマでは、ガールフレンドのお母さんはそれこそ天使のような、とらえどころのない、手の届かないあこがれの存在に表現してあったけど(せりふも少なくて、言葉より映像で表現されていた)、小説ではもっと生々しい女性の姿や言葉遣いが出てきていたのが興味深かった。やはり、映像と文字という表現方法の違いなのでしょうか。
『天使のかかと』というタイトルも良いけれど、自分としては、小説の『僕が受験に成功したわけ』(乃南アサ)に軍配をあげます。小説を読んで、小説のタイトルを読んで、ようやく物語が完成したように気持ちがおさまったので。
思うに、これ、題名が『僕が受験に失敗したわけ』でもいいんですよ、でもありきたりになっちゃう。やはり「成功した」から抜群なお話として完結したのですね。

文庫はこちら
female(フィーメイル)

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